2015年2月9日月曜日

「焼き」干し芋


ねっとり濃厚で上品な甘さ♡


干し芋をグリルなんかで焼いたり炙ったりして食べると
やわらかくなって美味しかったりしますよね。

しかし!
今回は、その干し芋を焼いた・・・という話ではありません。
プロセスが逆です。
そう。
先に焼く!そして干す!!

今シーズンは干し芋づくりを沢山しています。
私も息子が芋大好きでいいおやつになるのもありますが
今年は「紅はるか」という品種のさつまいもに出会ったのが大きいです。
このさつまいも、甘みが半端ない
安納芋並み。けれど、価格が安い!というすばらしさ。
甘みも安納芋は少し酸味や独特の風味を感じて「こってり」と感じるのですが
紅はるかはくせのないさっぱり目の甘さというか。
前者がはちみつならば後者がみずあめとでもいいましょうか?
いずれにせよ、水分が多いので、蒸したあと皮むきと切る作業が
べちゃべちゃして大変だったります。
ところがどっこい。
焼き芋にすると水分が多少飛びます
なので皮も剥きやすく、切りやすい
糸で切ったりする干し芋ですが、包丁でもわりと難なくいけます。
さらに、焼いて多少水分が飛んでるのもあり、干し時間が多少なり短縮されるのもミソ。

上が焼いて少し経った干し芋。焼いてすぐのほうがもっとキレイに剥けそう。

写真ではわかりづらいかもしれませんが・・・見て下さい、この蜜が滴り落ちんばかりの身を!
こんなふうに並べてベランダへGO。この干し籠は意外とくっつかずよいです。でも乾く前に早まると結構くっつきます。ちゃんと待ちましょう(笑)(経験を踏まえて、、、)


焼き芋はそのまま食べるのがもちろん一番おいしいと心得てるので
それをわざわざ干すなんてもったいない、邪道だと言われても仕方ないと思います。
で・す・が。
普通の干し芋とまた少しちがった香ばしい?ような風味や
さらに磨きのかかった甘さが楽しめて私はこの焼き干し芋、すっかり虜になってしまいました。

この製法?は計算されて生まれたものではなく、たまたまの産物です。
紅はるかの芋を最初は蒸して干し芋にしたのですが、
全て蒸しきれず少し余ったので焼き芋にして食べました。
しかし、焼き芋も全部食べきれず。
干しスペースに空きがまだあったので、考えなしにちょちょいと
残ったのを切って並べてみたところからはじまりました。
食べてみると、凝縮された上品な風味と甘みにびっくり。
これはたまんない!!と既にリピート3回。
息子も喜んで食べてくれてますし、主人もおいしいといってくれてました。
干すのは5日を目安にしてますが、
それでも柔らかいかな。なんていうか「ちょいレア」?
でもこの感じがまた極上だったりも(私の好みですが)。
天候と湿度にもよります。

我が家は焼き芋作りは、コンベンションオーブン(ヘルシオ)の「焼き芋」機能を使っています。網には結構沢山並べられるのであまり大きな蒸し鍋を持っていないMJCとしても焼き芋のほうが生産性が高い。

しばらく紅はるかが手に入る期間が続きそうなのでうれしいです。
常に芋を干してる状態も続くのかな。

ちなみに。
紅あずまとかホクホク系のものはあまり干し芋には向かないのかな?
とも思いますが、MJC的にはこういう固めのも「かみかみあたりめ」感覚で好きですね。
さらに、赤ちゃんの「おしゃぶりかんころ」のようにもなったりします。
少し固めに蒸して(干し芋は通常かなりやわらかめに蒸すのがよいそうです)、
白っぽくなった部分があるものでもOKなのでカチカチになるまでしっかり干すのが一見失敗作のようですがポイント。
赤ちゃんがしゃぶってもすぐにやわらかくならないくらいにしないと
喉につまったりしやすくなるので。
(※もちろんカチカチのもちゃんとしゃぶってるのを見ててあげましょう!)
 これは別に焼き芋で作らなくてもいいかと思います、というか作ったことない。


★追伸★
焼き干し芋なんていう邪道な(笑)製品は存在するのか
昨日インターネットで検索してみたら・・・
ありました!!!
なんだよぉーーう、もう既に商品として存在するのね!
しかも同じく紅はるかを使ってたり!!!

この新発見は、「新」ではないようでした。
でもこのおいしさ、太鼓判なのはうれしい。

製品のも一度食べてみたいな。
結構いい値段しますが。